職場のパワハラ、どんな場合がパワハラになるのか
職場で起こるパワーハラスメント、パワハラ。ただし、職場はあくまで仕事をする場所なので、仕事をスムーズに進めるため、また指導的意味で、多少の注意や叱責は必要です。それが上司から部下に対する思いやりの場合もあります。しかし、明らかに理不尽な理由で叱責したり、または職場のパワーバランスを用いて従業員の人格、尊厳を侵害する行為などはパワハラにあたります。もちろん、このパワハラは人間関係や専門知識などを使ってでもおこなわれることがあるので、必ずしも職位は関係ありません。
職場のパワハラを防止するためには、まず従業員一人一人が、なにが「パワハラに当たるのか」ということを理解すること、そしてその情報を共有して、一人一人がパワハラをしない、またさせない意識を強く持つことです。
場合によっては被害者を身体的に、精神的にも追いつめてしまいます。暴行、傷害だけではなく、脅迫、侮辱、暴言、名誉毀損、隔離、仲間はずし、無視、遂行不可能なことを強制、仕事の妨害、また合理的ではない能力や経験に見合わない仕事を与える、私的なことに立ち入る、これらはすべてパワハラとなります。
自分だけの意識改革では、パワハラはなくなりません。職場全体で「なにがパワハラなのか」という意識を高めることが重要となるでしょう。もちろんパワハラをする人は、一人だけとは限りませんし、ある特定の人に対してだけパワハラをするケース、職場全体がそれに加担するケースもありますから、そのようなわかりづらいケースでも早めに発見し、なんらかの対策を練ることが重要になってきています。